ロータリーエンジンの構造と基礎知識

開発者であるフェリクス・ヴァンケルに因みヴァンケルエンジンとも呼ばれるロータリーエンジンは、シリンダーの役目を担う吸排気ポートとスパークプラグの付いた小判型のハウジング内を正三角形に丸みを持たせたルーローの三角形と呼ばれる形のローターが回転しながら、吸気、圧縮、爆発、排気の4行程を行うエンジンです。
4ストロークのレシプロエンジンは、クランクシャフト2回転で1回燃焼しますが、ヴァンケルエンジンはエキセントリックシャフト1回転で1回燃焼します。その為、実質排気量は記載排気量の2倍となり、同排気量のレシプロエンジンよりも高出力が得られる特性があります。
ピストンの動きが止まる上下死点があるレシプロエンジンと比べ、ヴァンケルエンジンは円運動を繰り返す為にエンジンシステムとしてストレスが少ないとされています。更に、エンジン自体の圧縮比が低い為に振動が少なく、ノッキングも少ない事から燃料のオクタン価の影響がほとんど無いとされています。
エンジンの構造的にも動力弁などの必要が無い為にコンパクトに設計が可能で、同排気量のレシプロエンジンより軽量に出来るメリットがあります。
構造的に優れているヴァンケルエンジンですが、低回転域でのトルク発生が不安定な事やレシプロエンジンに比べ燃費性能が劣るなどの問題点もあります。

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